親知らずの治療
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親知らず(前歯から数えて8番目の奥歯)は10歳ごろにあごの中で形ができ始め、20歳前後に生えてきます。
現代日本人はあごが小さく、先天性欠如の割合が多くなっています。
親知らずは他の永久歯より極端に遅れて生えててきます。
生えるスペースがなく、位置異常を起こしやすく、「埋伏」したり「傾斜」したりすることが多くなっています。
親知らずの抜歯をしなくてもいい場合
- 上下の親知らずの萌出状態がまっすぐでしっかりかみ合っている場合
- プラークコントロールがしっかりできる場合
- 親知らずが完全にあごの中に埋まっていて、特に痛みがない場合
- 将来的に親知らずを使えそうな場合 (ブリッジの土台、矯正、移植)
- 患者様が特に希望されない場合
親知らずの抜歯をすすめる理由
虫歯や智歯周囲炎になる
親知らずは一番奥に生えるため、歯ブラシが届きにくく磨き残しが多くなり、たとえ治療することができたとしても、再度治療する確率が高くなります。
また、親知らずの手前の歯も虫歯になってしまうケースが多いため、親知らずを抜くことで、汚れがたまりにくくなり、トラブルを回避できます。
歯並びを乱してくる
親知らずは20歳ぐらいで萌出するため、それまで正常な咬合、歯列だったものを乱して、悪影響を与えることがあります。
口臭の原因になる
親知らずが萌出し磨き残しが多くなると、口臭の原因になります。抜歯することで磨き残しが少なくなり、発赤腫脹も起きにくくなるので、口臭の悪化を防止できます。